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丸山眞男の言葉から(「20世紀最大のパラドックス」より) [日本国憲法]

 戦後の民主主義は虚妄だとかそうでないとかいう議論がさきごろから盛んのようです。私は、ぬくぬくとした今日の環境の中で、戦後の民主主義などは空虚なイデオロギーだとか、平和憲法なんてたわごとだとかいう、いかにもわけありしの口調をマスコミでいう人を見ると、正直のところ、いい気なもんだなあと思いますが、それにしても、戦後民主主義や日本国憲法への疑問や懐疑が出されることそれ自体は大変結構なことだと思います。もしかりに、皆さんが、戦前に、大日本国憲法なんて虚妄だとうようなことを公然口にしたらどういうことになるでしょうか。皆さんはただちにつかまるだけではありません。おそらく一生涯、どこで何をしようと、国家権力によって、みえないところから皆さんの一挙手一投足をじっと監視される身になることを覚悟しなければならないでしょう。戦後民主主義が虚妄だとか、平和憲法なんてつまらんということを公然と主張できること、そのこと自体が、戦後民主主義がかつての大日本国憲法に対して持っている道徳的優越性を示すものではないでしょうか(強調引用者)(丸山眞男「20世紀最大のパラドックス」 世界、1965年10月号、岩波書店)。

民主主義とか憲法とか、そういうものをバカにした場合何が起きるかを先生は予測しているのですが、(中略)はるか前のその時代に発言したことが、私たちのまわりで実際に起こっているということを最後に付け加えたいと思います(筑紫哲也「”連子窓”の弟子として」 2002年第3回「復初」の集いより)。



丸山眞男回顧談〈上〉

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 単行本



丸山眞男回顧談〈下〉

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2006/10
  • メディア: 単行本




旅の途中―巡り合った人々1959-2005

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  • 作者: 筑紫 哲也
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 単行本



憲法さん、誕生日おめでとう [日本国憲法]

憲法の功績は、日本人が兵士として、ひとりの外国人も殺さなかったこと、ひとりの日本人も兵士として戦争で死ななかったことではないだろうか。

私訳・日本国憲法 池澤夏樹「新世紀へようこそ」より

 私たち日本人は、正しく選ばれた代表からなる国会を通じて、私たちと子孫のために、日本国を動かす権能は日本人全員が共有するものであること、この考えの上に立ってこの憲法をゆるぎなく制定したこと、をまず宣言する。

 これは、世界の国々との協力のもとに得られる平和の成果やこの国土にゆきわたる自由の喜びを私たちが失うことがないように、また政府のふるまいのために戦争の恐怖が再びこの国を襲うことがないように、と考えてのことである。

 日本の政府は、日本人全員が信じて託した尊い意思によって運営される。日本政府の権威は日本人に由来する。私たちの権力は日本人を代表する人々の手を通じて行使され、その結果得られる幸福は日本のすべての人々が受け取る。

 これは人類全体が共有する基本的な思想であって、この憲法もまたこの思想の上に作られている。

 この思想と衝突するような憲法や法律、条例などを私たちは拒否するし、既存のものならば廃棄する。

 私たち日本人はいつまでも平和を求める。世界の人々が仲よく暮らすためには高い理想は欠かせないから、私たちは常にこの理想を頭においてことを決める。この国の存続、この国の安全は、私たち同様に平和を大事にする世界の人々の正義感と信念に委ねよう。

 国際社会が平和維持のために力を尽くし、暴君や奴隷制、圧制や不寛容などをこの世から一掃するために努力するのならば、私たちはその社会の一角に名誉ある地位を得たいと思う。

 世界中のすべての人々が、平和で自由な社会で恐怖や困窮に悩まされることなく生きるべきだ、と私たちは考える。

 国というものは自国のことだけ考えていてはいけない。各国の政治は世界共通の道義に基づくべきである。正当な手続きを経て成立したと自負する主権国家ならば、同様の資格を持つ他国との交渉に際して、この道義を無視することは許されない。

 私たち日本人は、ここに述べたような高い理想と目的を実現すべく自分たちの力のかぎり尽くすことを、国の名誉を懸けて誓うものである。

憲法なんて知らないよ

憲法なんて知らないよ

  • 作者: 池澤 夏樹
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2005/04
  • メディア: 文庫


日本国憲法・前文 [日本国憲法]

 私たち日本人は、正しく選ばれた代表からなる国会を通じて、私たちと子孫のために、日本国を動かす権能は日本人全員が共有するものであること、この考えの上に立ってこの憲法をゆるぎなく制定したこと、をまず宣言する。

 これは、世界の国々との協力のもとに得られる平和の成果やこの国土にゆきわたる自由の喜びを私たちが失うことがないように、また政府のふるまいのために戦争の恐怖が再びこの国を襲うことがないように、と考えてのことである。


これは日本国憲法の前文の冒頭です。

日本国憲法は英文で起草されました。

この訳は、作家の池澤夏樹さんによるものです。(私訳・日本国憲法前文

 私たち日本人はいつまでも平和を求める。世界の人々が仲よく暮らすためには高い理想は欠かせないから、私たちは常にこの理想を頭においてことを決める。この国の存続、この国の安全は、私たち同様に平和を大事にする世界の人々の正義感と信念に委ねよう。

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