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丸山眞男の言葉から(「20世紀最大のパラドックス」より) [日本国憲法]

 戦後の民主主義は虚妄だとかそうでないとかいう議論がさきごろから盛んのようです。私は、ぬくぬくとした今日の環境の中で、戦後の民主主義などは空虚なイデオロギーだとか、平和憲法なんてたわごとだとかいう、いかにもわけありしの口調をマスコミでいう人を見ると、正直のところ、いい気なもんだなあと思いますが、それにしても、戦後民主主義や日本国憲法への疑問や懐疑が出されることそれ自体は大変結構なことだと思います。もしかりに、皆さんが、戦前に、大日本国憲法なんて虚妄だとうようなことを公然口にしたらどういうことになるでしょうか。皆さんはただちにつかまるだけではありません。おそらく一生涯、どこで何をしようと、国家権力によって、みえないところから皆さんの一挙手一投足をじっと監視される身になることを覚悟しなければならないでしょう。戦後民主主義が虚妄だとか、平和憲法なんてつまらんということを公然と主張できること、そのこと自体が、戦後民主主義がかつての大日本国憲法に対して持っている道徳的優越性を示すものではないでしょうか(強調引用者)(丸山眞男「20世紀最大のパラドックス」 世界、1965年10月号、岩波書店)。

民主主義とか憲法とか、そういうものをバカにした場合何が起きるかを先生は予測しているのですが、(中略)はるか前のその時代に発言したことが、私たちのまわりで実際に起こっているということを最後に付け加えたいと思います(筑紫哲也「”連子窓”の弟子として」 2002年第3回「復初」の集いより)。



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