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教育基本法「改正」案は、子どもの権利条約違反だ [教育基本法]

「日本の高度に競争主義的な教育制度が子どもたちの発達を歪めている」

 これは、1998年に国連「子どもの権利委員会」が日本政府に出した勧告です(第1回勧告43項)。

 このことに関して、今回の教育基本法「改正」案では全く触れられていません。

 また、今回の教育基本法「改正」案は「教育の高い質を維持しつつ学校制度の競争主義的な正確を抑制するため、生徒や親などの意見を考慮に入れながらカリキュラムを見直すこと」(第2回勧告50項)を求める2004年の勧告にも反するものです。

 子どもの権利条約は、子どもの成長発達を援助するための国家の責務を定めた国連の条約です。1989年に国連で採択され、1994年に日本は批准しています。

勧告:国連「子どもの権利委員会」が条約の実施状況を審査し、締約国に出す。

 条約の中核は、「子どもは意見表明権(12条)を通して、自ら身近なおとなとの間に『ありのままで認めてもらえる人間関係』を形成し、自らの成長発達に主体的に参加する」という点にある。それがなければ、子どもは成長発達できないからだ。

 子どもは“よい子”のふりをすることなく意見(欲求)を表し受け止めてもらうこと、すなわち、“ありのままの自分”を受容されることで「自分は愛されている」「世の中は自分を受け入れてくれている」という自己肯定感や基本的信頼感を育む。

 こうした感覚があってはじめて、子どもは生来持っている共感能力や自律性、道徳性や好奇心が開花し、人生を生き抜く力を獲得できるのです。子どもの成長発達には、受容的な人間関係(安全基地)が不可欠なのだ。

 これがなければどうなるか。「守られている」感覚がないため、世の中は恐怖に満ちた場所となり、他人を信用出来ず、攻撃的であったり、引きこもったり、保身だけを考えたりする人間になる恐れがある。たとえ知的能力が高く、社会的地位はあっても他人の痛みがわからず、、金や権力で人を支配し、より強い者にしがみつき、面従腹背で私利私欲に走るなど、歪んだ人格が形成される。

 受容的な人間関係の重要性は近年、児童虐待(不適切な養育)を受けた子どもの治療、虐待の世代間連鎖やトラウマの研究などの進展に伴って再び脚光を浴びた愛着理論に基づくものだ。養育者との健全な愛着関係が脳(心)を育むことが大脳生理学的にも立証されはじめ、昨年、国連「子どもの権利委員会」が出した乳幼児の権利に関する見解にも取り入れられた。

 「しかし現代の社会ではこの愛着関係の形成が危機に瀕しています。そこで条約は子どもの『ねぇ〜、ねぇ〜!』という呼びかけ(意見表明権)に対して、『なーに?』と顔を向ける義務(誠実な応答義務)をおとなに課し、子ども自身が自ら受容的な人間関係を形成し成長発達に参加する権利を保障するに至ったのです」(子どもの権利のための国連NGO・DCI日本支部の福田雅章代表)

愛着理論:人間が生まれた瞬間から形成されていく情緒的な絆の重要性に基づく理論。英国の精神分析医ジョン・ボウルヴィが提唱

木附千晶「安倍首相は子どもたちを“怪物”の餌食にする気か」(週刊金曜日12月1日号)より

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にっきょうそ

教育を私物化しているのは日本教職員組合だと言う事は、国民のほとんどが理解しているところです。

日教組の活動は国民から支持されていません。
改悪、改悪と叫んでいるのはごく一部だけで、国民は冷たい目で眺めていました。

今までの教育が良いと思っている人は全くいないのに........。
日教組のゆとり教育や、日本の歴史を卑下した教育、聖職を賃金労働者に貶める思想、北朝鮮賛美の委員長、校長の権限を無くし職員室崩壊と学級崩壊を引き起こした事・・・・・・・・
これらを全く反省せず『改悪』だと叫ぶのははっきり言って同じ日本人として恥ずかしいです。子供に見せられる事ではありません。

あなた方の主張を聞いていると、崩壊学級の児童の言い分を聞いているかのようです。
by にっきょうそ (2007-04-27 12:41) 

大使

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以上の本を、まずお読みください。
仰っていることが幻想だと気付く筈です。
by 大使 (2007-05-01 23:19) 

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